釈放後(または逮捕されてから)の家族や友人との関係を教えてい
ただきたいです。
身内や親族…ではないですが、親しくしていた知り合いが逮捕されてしまいました。
今後どのように関わればいいか分からないので、
先生の場合、結果的にどうなったか、或いは、どのように接して欲しいか、ご自身の経験を元にお話いただきたいです。 私も早稲田出身で、親近感を持っています。今後の活動、応援して
います。
いのうえ様
はじめまして!この度は、ご質問頂きありがとうございました。
親しくされていた方が逮捕されたとのこと、さぞかしショックだと思います。
私が逮捕されたことは、ニュースなどで広く報道されてしまったので、親しかった友人が、警察署まで面会に来てくれました。
逮捕された後、留置場での面会は、罪状にもよりますが、原則弁護士か親族に限定されます。友人の場合、本人が面会を受け入れれば、面会可能です。
起訴されて拘置所に行ってからも、弁護士か親族が優先されます。
刑務所まで行くと、弁護士はあまり関係なく、親族をはじめ、友人とも面会できるようになりますが、受刑者の側から外部交通の事前申告が必要になります。
私の場合、留置場で一緒になった友人が、刑務所に行ってからも手紙をくれて、雑誌も差し入れてくれました。これが一番うれしかったです。
なので、留置場の段階では、まず面会可能かどうか、留置されている警察署に行ってみて下さい。
拘置所・刑務所の場合は、まず手紙を送ってみるのが良いでしょう。行った先が分からない場合は、裁判を担当していた弁護士に移送先を聞いてみて下さい。
ご友人が、手紙のやり取りや面会を受け入れてくれるなら、返事は必ず来ます。返事が来ない場合は、面会などをしたくないということだと理解して下さい。
ちなみに、私が刑務所にいた時は、自己破産手続きの件などの事務連絡のために、弁護士が面会に来るだけで、約2年間、親族・友人・支援団体の人は1回も面会に来なかったです。仕方ないとは思いつつ、それはそれで寂しいものがありました。
友人といっても、遠くからわざわざ面会に行くのは大変です。往復の時間もかかりますし、わざわざ会いに行っても、最大30分しか面会できません。
いのうえ様も、日々の生活や仕事があると思いますので、遠くの拘置所や刑務所まで出かけるのは大変だと思います。
私が刑務所にいた時は、弁護士以外面会に来なかったのですが、自分の立場からすると、親族や友人・支援団体の人などに、わざわざ遠くまで来てもらうのは、申し訳ないと思っていました。
ただ、手紙や差し入れは、味気ない勾留あるいは受刑生活の中で、本当に嬉しいので、そのような形で支援されると良いと思います。
なお、釈放後は完全に自由です。私の場合は、約2年間ずっと差し入れを続けてくれていた友人が、出所の時に車で迎えに来てくれました。荷物が多かったので、車がなければ自宅まで帰れないところでした。
出所の時は、本や日用品など、けっこう私物が多いので、車での出迎えがないと大変です。なので、出所の時は、車で迎えにいってあげると、喜ばれると思います。
まとめると、友人が逮捕された後の支援は、近場の警察署の留置場なら、直接面会に行くのが良いです。そして、拘置所や刑務所の場合は、まずは手紙を送ってみて下さい。そして、もし余裕があるなら、事前に手紙のやり取りをしておいてから、面会に行くと良いでしょう。
早稲田ご出身とのこと、私も親近感を覚えます。
私の活動を応援して頂ければ幸いです!
これからも、よろしくお願い致します。
Dr.TAKAより