何か新しいことをはじめようとする時、人はいろいろな意味で自分自身の過去と向き合わざるを得ないことがあります。
すでにおきてしまったことは、どうにもなりませんが、拭っても拭い切れない「想い」は、誰にでも一つや二つあるはずです。
そして、過去におきてしまったことについて、いろいろ考えこんでしまうこともあるでしょう。
人生は後ろ向きにしか理解できませんが、今までの人生をどう解釈し、どんな意味づけをするのかは、人それぞれです。
いろいろな経験について、ただ辛かった、悲しかったと思うのか?
それとも自分を成長させてくれた「ありがたい経験」と考えるのかで、その後の人生の過ごし方は180度変わります。
これから先、よりよい人生にしていきたいなら、今までのことをすべて受け止めた上で、前を向いて生きていくしかありません。
しかし、それは、とても難しいことでもあります。
どうしても、頭から離れないこともあるでしょう。
わたし自身、まだ決着のついていない問題をいくつも抱えています。それでも現実を直視して、みずからの運命と向き合う「勇気」を持つことができた時、わたしの人生は変わりました。
どんな人にも、数限りない苦悩や葛藤が存在します。
その一方で、現実をありのまま受け容れ、それを変えていく「勇気」を持って行動をおこした時、その人の運命は確実に変わります。
人は、どんな時も前向きでいられるほど強くありませんが、前を向いてしか生きていけません。
その道のりを、ポジティブで楽しい気持ちで過ごすか、後悔や自責の念とともに過ごすのかは、みずからの過去にどんな意味を与えるのかによって変わってくるのです。
そして自分であれこれ考えても、どうにもならないことについて考え続けるのではなく、現実をより良いものにしていくために、今の自分にできることを考えたほうが、有意義でしょう。
過去思考から未来思考へ
それは、みずからの手で人生を切り拓いていくための、大切なポイントだと考えています。
Dr.TAKA