美容と健康

【内科医が解説】正しい血圧の測り方(測定のポイント)

こんにちは!Dr.TAKAこと内科医(生活習慣病の専門家)の栗原隆です。

血圧の測り方が正しいのか自信がありません。

このようなご質問をいただきましたので、本日は、血圧計の使い方について、簡単なポイントを解説します。血圧を正しく測定し、ご自身の健康状態を把握するために、以下の点にご注意ください。

1. 適切な血圧計の選び方

血圧計を購入する際には、測定するタイプに注意が必要です。
Dr.TAKA(栗原隆)
Dr.TAKA(栗原隆)

腕で測るタイプを選びましょう

  • 腕で測るタイプの血圧計を購入するようにしましょう。
  • 指先や手首で測る血圧計も存在しますが、値が不正確になる可能性があるため、この腕で測ってあげるタイプが良いとされています。

カフ(マンシェット)のサイズ確認

  • 血圧計を買うときに気をつけたいのが、カフのサイズです。
  • 腕が太い人、あるいは逆に細い人など、自分のサイズに合ったものを購入するようにしてください。
カフ(マンシェット)とは?

血圧計のカフ(cuff)とは、腕に巻いて圧力をかける部分のことです。マンシェット(manchette)とも呼ばれ、どちらも同じ意味で使われることが多いですが、(カフは英語、マンシェットはフランス語)

カフ(マンシェット)の正しい巻き方

実際に血圧を測る際には、カフを正しく装着することが大切です。
Dr.TAKA(栗原隆)
Dr.TAKA(栗原隆)

測定時の基本姿勢(心臓の高さ)

  • 図るときは、カフを巻いた部分が心臓の高さと大体同じぐらいにすることです。これが一つ目の重要な理由となります。

上腕動脈との位置合わせ

カフには、動脈を当てるべき場所を示す印がついている場合があります。

  • 例えば「インデックスアーテリー」と描かれていたり、三角形やマル印がついていることがあります。
  • この印が上腕動脈(腕の内側の拍動)にフィットするようにカフをかけるのが、二つ目のポイントになります。
  • 印を腕の内側に当てていき、心臓の高さに合わせます。
  • 出ているカフの「札」(ホース)は下向きにするように注意してください。

 

締め付けの強さ

  • カフをきつく巻き過ぎてしまうと、ちょっと誤算を生じてしまう可能性があるため、少し余裕を持たせるのが理想です。
  • 目安として、指1本分ぐらい余裕ができるように巻いてあげると良いとされています。

3. 正しい血圧測定のタイミング

患者さんから「いつ測ったらいいですか」とよく聞かれます。ポイントは朝の測定と夜の測定です。
Dr.TAKA(栗原隆)
Dr.TAKA(栗原隆)

朝の測定(早朝高血圧の把握のために)

朝の測定のポイントは以下の通りです。

  1. 朝起きてすぐ
  2. トイレを済ませ
  3. 少しゆっくりしてから
  4. (水を飲んでいる方の場合)水分摂取の前に測る。

特に朝の血圧測定は重要です。なぜなら、日本人は早朝高血圧の方が多く、朝の血圧が高い方が多いからです。これを把握するために、朝方の血圧を測ることが大切です。

夜の測定(リラックス状態の確認のために)

  • できる人は、夜寝る前直前にもう一度測りましょう。
  • 夜に測定することで、ご自身が落ち着いてリラックスした状態の血圧というのを知っておくことができるので、おすすめします。
ABOUT ME
Dr.TAKA(医学博士・栗原隆)
【資格・略歴】 医師・医学博士 ◆医籍登録番号:408511 ◆医籍登録年月日:2000年4月28日 ◆25年目の医師、内科医でスポーツドクターのDr.TAKAこと栗原隆が、みなさまの心と体、両方が元気になるよう願いを込めて、エビデンスに基づいた最新の医療・健康情報をお届けしています。
【無料】Dr.TAKAのお悩み相談室

12月13日リリース

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です